Журавли

1968
Музыка: Ян Френкель
Слова: Расул Гамзатов

Мне кажется порою, что солдаты,
С кровавых не пришедшие полей,
Не в землю нашу полегли когда-то,
А превратились в белых журавлей.

Они до сей поры с времен тех дальних
Летят и подают нам голоса,
Не потому ль так часто и печально
Мы замолкаем, глядя в небеса.

Летит, летит по небу клин усталый,
Летит в тумане на исходе дня,
И в том строю есть промежуток малый,
Быть может, это место для меня

Настанет день и с журавлиной стаей
Я поплыву в такой же сизой мгле,
Из-под небес по-птичьи окликая
Всех вас, кого оставил на земле.



1968年
曲:ヤン・フレンケリ
詩:ラスール・ガムザトフ

私は時々ふと思うことがある
血にまみれた戦場から帰らない兵士たちは
わが祖国の地に身を横たえたのでなく
白い鶴に身を変えたのだと

はるか昔から 鶴は
空を舞い、声を聞かせてくれる
それだからこそ 我らは何度も
空を見上げて、悲しげに黙りこむ

空を飛ぶ、疲れきった楔形の列が
霧の中を、暮れ時に飛ぶ
列の中に小さな間隔が空いている
そこは私の場所かもしれない

時いたれば 私も鶴の群れに入って
こんな青い霧の中を進もう
天空から鳥の声で
地上に残してきた者みなに呼びかけよう

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オリジナル Марк Бернес(マルク・ベルネス)
Ян Френкель(ヤン・フレンケリ←作曲者自身)
Victoria
SEREBRO
Александр Малинин(アレクサンドル・マリーニン)2010?
Искуи Абалян(イスクイ・アバリャン)

 ロシア人には日本人と同じような「滅びの美学」があるようで、歌に、映画に、それが随所に感じられます。西ヨーロッパの歌や映画には、あまり見られないものです。そのため、ロシア(ソ連)の歌曲は、冷戦時代であるにもかかわらず、日本に愛好者が大勢いました。
 特に、戦争映画で言えば、ハリウッドの映画がハッピーエンド、もしくは主人公は最終的に無事であることが多いのに対し、ソビエト映画は、主人公は悲劇的な結末で終わる場合が多いです。興味ある方は、「鬼戦車T34」「モスクワ大攻防戦」「ヨーロッパの開放 Ⅰ~Ⅲ」「スターリングラード大攻防戦」(ドイツ映画の「スターリングラード」じゃないです。)など日本で入手しやすいDVDを一度御覧ください。





 私のような軍装コスプレ野郎&模型オタクが言うのも何ですが、戦争とは、戦場で機関銃を撃ちまくって、カッコよく戦って、人間、苦しいときもあれば嬉しいときもあるさ、という感じで最後に笑顔で我が家へ帰還する、などというような美しいもの、カッコ良いもの、スカッとするものでは決してありません。
 軍装、戦車、戦闘機、軍艦は、目的はどうあれ、人を殺すための衣装・乗り物です。同時にそれは、理由はどうあれ、戦士が自分の命をかけて戦った乗り物であり、「死装束」であり、「棺桶」です。ごっこ遊びや萌えキャラとのコラボも良いですが、戦死者や、望まぬ戦争に巻き込まれた人々(=応召兵や民間人)への敬意と哀悼は決して忘れるべきではありません。







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